クルマに、走る歓びを!
低燃費ガソリン車に注力するマツダの山内社長が
7月31日の日経新聞に答えたコメント。
「燃費は数値で比較しやすいが、車には数値で表現できない魅力がある。
エンジンから体に伝わる感覚など走る楽しさは、
EV(電気自動車)よりもガソリン車が提供できる。
モーターだけでは車の差異化が難しくなる。
今後、新型車への切り替えに合わせて、車の重さを100kg軽くしていく」。
この山内社長、心底クルマが好きなんだなぁ、と思う。
それも内燃機関のガソリン車が!
実際、マツダは「走る歓び」をブランドとして10年間育んできた。
「世界シェアは2%に過ぎないが、2%のブランドを輝かせるには、
強みを磨くしかない。内燃機関のガソリン車が走りを一番、表現できる」とも。
最近、マツダはリッター25km(国の新しい燃費基準)走る
新型「デミオ」を発売したばかりだ。
燃費はホンダのHV(ハイブリッド車)と肩を並べる。
ベーシック車の価格が、デミオが114,9万円 フィットハイブリッドが159万円。
好き嫌いもあるだろうが、燃費とコストのバランスなら、誰が見ても明らかだろう。
HVは巨額の開発費・設備投資に加えコストも高く、
その割には省エネ効率は20%程度しかない、という見方が世界の共通認識のようだ。
現実デミオ等、燃費効率を追求した直噴エンジン車では
HVと同じくらいの燃費を実現する車種も出てきた。
地球温暖化対策を本気で考えるなら、
内燃機関であるガソリンエンジン車の低燃費化を追求した方が
現実的であり、現状ベストなのでは。
たぶん、近未来の主流はEVやHVではなく、
内燃機関の低燃費ガソリン車かも知れない。
願わくば、ワクワクするような、それでいて燃費のいい
”内燃機関のエンジン”を積んだスポーツカーに乗ってみたいものだ。
次の営業車は「デミオ」がいいかも。