イタリアの小さな村の「豊かで美しい」暮らし。
『小さな村の物語 イタリア』という番組をご存知だろうか?
BS日テレで毎週土曜日(18:00~18:54)に放送されている紀行風ドキュメンタリー番組だ。
2007年10月7日に放送が開始され、今も続いている。ナビゲーターは、俳優の三上博史。
※2020年10月3日からは、それまで番組で紹介した村を再訪し、
新たに撮影した村や登場人物たちの現在の姿を、
当時の映像を振り帰りながら放送するスタイルに変更されている。
我が家ではこの番組を録画して、翌週の日曜日に観ている。
18:00~TBSの「世界遺産」、18:30~テレ東の「モヤモヤさま~ず2」(録画)
そして19:00頃から『小さな村の物語 イタリア』(録画)という流れだ。
18:00までにはシャワーを浴び、晩酌の用意をし、万全の態勢でテレビ視聴に望む。
そのラストを飾るのが、『小さな村の物語 イタリア』。
これを観て私の日曜日が終わる。
ご存じない方のために、この番組をざっくりと紹介する。
「毎回イタリアの片田舎の小さな村で暮らす人々の、さりげない日常をカメラに収め、
等身大で飾らない、イタリアの地方の人々の暮らしを丁寧に描き出す。
なにか特別のことが起こるこわけではないが、月日の流れ、時間の流れにそって、
家族の誰かが結婚したり、離婚したり、就職したり、定年退職したり、亡くなったり。。
イタリアの地方その土地土地の気候や風土に寄り添って暮らし、
家族や友人そして村人を大切に思いながら日々を重ねていく」
まぁ、いってみれば何の起承転結もないゆるいスケッチ風の番組なのだが、
観ているうちに思わず涙が滲んて来て、観終わった後はほっこりとなる。
その小さな村の暮らしには、村の歴史があり、文化があり、村を大事に思う村人の心があり、
そして「人生に対するおおらかな肯定感」がある。
私たち日本人の多くが忘れてしまった、ある意味、「人間らしい暮らし」があるのでる。
この壊れかけた日本が失ってしまった、なにかとても大切なものが
イタリアの小さな村にはまだまだ残っていて、
そして村人の暮らしは、豊かで美しい。
ご覧になったことがない方にお勧めしたい数少ないテレビ番組です。
※因みに提供スポンサーの大和ハウスとキオクシアの長尺CMも、番組にふさわしく、
広告屋なのに広告嫌いな私でも共感が持てる出来栄えです。