玉ねぎの子みたいなの


今年の夏は小学生以来長らくぶりに朝顔を育ててみた。

夏の間は、気温が高く水の乾きが早いので

朝夕に水をあげるのが日課になっていた。

水をあげながら朝顔を観察するのだが

毎日目に見えて育つので非常に楽しかった。

あらぬ方に這っていく弦の軌道修正をしたり

蕾がなかなか付かず心配な日が続いた事もあった。

結構手塩にかけたかわいい子なのである。

しかし、もう秋。

最近は水をあげる回数も減り、見る度に黄色い葉が増え、

これまた目に見えて一生を終えようとしているようで

なんだかもの寂しい気持ちになっていた。

しかし、すっかり忘れていたが、

もう一つのお楽しみが残っていた。

そう、種である。

最初にぷっくりした玉ねぎの子みたいなのを見つけた時は

懐かしさのあまり小躍りしたほどだ。

小さい頃、あの殻をカリッと潰して

中から種を取り出すのが楽しくて仕方なかったのだ。

潰したいと急く気持ちを今はぐっと我慢している。

我慢した分、潰すときは小さい頃のように楽しくて仕方ないだろう。

近頃は玉ねぎの子も増え、私のわくわくも増えている。

しばらくは好天が続くようなので収穫にはもってこいかもしれない。

そろそろ秋の収穫祭を開催するとしよう!