昭和オヤジのぼやき


大型連休に備えて、気になっていた新刊を何冊か買い込もうと、

さて、どこの本屋さんに行こうかしらと思って今更ながら気づいたが

天神地区の大型書店は、ジュンク堂だけになってしまった。

 

丸善や、大型店ではないが青山ブックセンター、福家書店など個性的な店もなくなり、

りーぶるも天神からフェイドアウトした。

そして(天神ビッグバンのせいで)イムズに再出店した紀伊国屋書店も姿を消した。

また天神に戻ってくるのだろうか?

余談だが、Amazonは2015年から米国で展開していた実店舗の書店

「アマゾン・ブックス」を全て閉店すると発表した。

インターネット書店の逆進出!!と当時話題になったが、上手くいかなかったのね。

まぁ、オヤジ的に大げさに言えば、「天神から文化が消えつつある!」となるのだが、

これ、昭和ノスタルジーに過ぎないのかね。

 

いまやオンラインで注文して自宅やオフィスに取り寄せれば最短で届くし、

便利といえば便利な世の中になったけど。

私の場合、在庫がない本を本屋さんで予約して取りに行く際や、

日中ちょっと時間があるときにふらっと本屋さんに出掛けた時は、

平置きの文庫本やら新刊の書棚などを眺めながら、

ピ~ン!ときた本を手に取り、パラパラしていい感じの時はその場でお買い上げする。

こんなセレンディピティも本屋さんに出向く楽しみなんですね。

 

しかし、話は飛ぶが、

天神はこのところの「ビッグバン」開発で

最新のオフィスやホテルは充実しつつあるが、

いわゆる文化施設やコミュニティスペースの新設があまりないのが、残念です。

思いつく限りでは、以前からある大型施設としては、

県立美術館(2029年度には大濠へ移転する予定)、

福岡市民会館等の公的施設の他は、アクロスシンフォニーホールくらいかな。

まぁ、そのかわり、サブカルというか、ライブハウスやクラブ、ジャズ喫茶、

中古レコード・CD店、画廊・ギャラリー等は点在しているし、

西通り~大名界隈は若者が闊歩するファッション・ストリートに変貌を遂げ、

流行りの飲食店が軒を連ねる。親不孝通りは相変わらず怪しげたけどね。

※単館映画館のKBCシネマ、kino cinema天神(まだ行ったことないが)が

健在なのはうれしい限り!

 

見渡せば、特に大型開発は県外・海外資本と地場大手企業がタッグを汲んでしのぎを削り、「東京化」する一方だ。

買われ続ける天神及び周辺エリアは、

言葉は悪いが「県外・海外資本+地場大手資本の植民地」の体をなしてきたようだ。

昭和オヤジとしては、天神が「田舎の大将」であった頃が懐かしい。。

ガンバレ!!福岡天神の大将たち!!

 

以上、天神3丁目、通称「親不孝通り」界隈で日々ボチボチ仕事しながら

たまに徒歩圏内の天神をウロウロしている

ノスタルジーかぶれの昭和オヤジのぼやきでしたっと。。