スターティング・オーバー、新たな始まり。
あるFM局の音楽番組のディレクターに、
「今年の一文字、今年の一曲」は?と問われて、
一文字は「新」、一曲はジョン・レノンの「スターティング・オーバー」と答えた。
◎今年の一文字、「新」について。
コロナで、今までの生活や働き方、生き方までもリセットして、
新しい価値観で再出発しようと思った。
今年の4月で広告会社を始めて丸10年、11年目のスタートの年だったが、
コロナのおかげで、もう一度ゼロベースでやり直さないかんばい、
とフンドシを締め直した年でもあった。
広告業界は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオの4大マスメディア広告が落ち込み、
ネット広告にシフトする流れが加速し、
従来型の広告代理店の立ち位置は厳しくなるばかり。
さらに追い打ちをかけたのがコロナで、
「リアルの場所に多くの客を集め、多くのモノやサービスを提供」する
イベントや案件がキャンセルされる中で、
当然のこととしてそれを「広告」する機会もなくなってしまった。
そんな状況で模索を続ける中、
『「コンテンツ」を起点にBtoCの「コミュニケーション」を促進する』施策
(というかそれがわが社のコンセプトであったのだか)に立ち返り、
ネットはもちろん、どんなメディアにも対応できる
「コンテンツ・プロデュース業」に精進しようと思った次第です。
◎今年の一曲、ジョン・レノンの「スターティング・オーバー」について。
スターティング・オーバーとは、新たな始まり、再出発、やり直しの意味。
随分時間をかけてしまった
誰のせいでもないさ
時間はあっという間に過ぎて行くけど
今、愛しい君を見ていると
互いに、もう一度恋に落ちていくみたいさ
それはまるで、新たな始まり、新たな始まりなんだ
Written by John Lennon 和訳
ジョン・レノンが5年間の主夫生活から、
ミュージシャンとして復帰した第一弾のシングルが、
スターティング・オーバー。生前最後のシングル。
(ちなみに、ヨーコとの共作「ダブルファタジー」は、
あまり好きではありませんが。。)
コロナとはもちろんですが、いろんな国や政治制度、
人種、宗教、自然環境などなど、
「共生」を目指す新しい時代になればいいなあと思ったとき、
この曲が頭の中で流れました。
2021年は、コロナの経験もしっかり踏まえ、
私たちがもっと賢く生きられる「新生活様式」が
スタンダードになるよう願うばかりです。