なんでもない日に、思う。


先週の3連休、

姪っ子の長女の進学お祝い、

あるアクシデントによる連れ合いの緊急入院、

そして実家の親父の様子伺いとお袋の見舞いと、

慌ただしく過ごした。

 

そして日曜日の夜、

少し疲れて自宅で一人、ぼんやりしていたら、

にわかに「時が流れていく」のを実感した。

 

毎日は、変わらないように思う。

しかし、少し長いスパンで過去を振り返り、

人生を俯瞰で思い出してみると、

まったく「同じ日」なんて、一日もなかったと思う。

 

時は、広げた掌の指の間から零れ落ちるように、消えていく。

やがて記憶からも消えていくその一瞬一瞬。

今生きているこの日、この時間、この一瞬。

それは、「奇跡」なのだ。

 

つまらない人生なんて、ない、とも思う。

たとえ望まない進路や仕事・キャリアであっても、

それは無駄なことではなく、生きるに値しないことでもない。

自分の人生として関わりあっていけば、一つの「軌跡」が描ける。

 

出世をする、事業で成功する、幸せな結婚生活を送る、

大切な友人を得る、生涯の趣味を持つ、等々、

世間的に羨望を集めることや「映え」することが人生の本質ではない。

 

人からは幸せな人生に見えても、本当のことは本人にしかわからない。

いや、本人にもわからないかもしれない。

 

みんな「奇跡」の「軌跡」である毎日を生きている。

なんでもないような一日。

瞬きしている間に消えていくその一瞬一瞬の時の流れが、人生。

貴重な一瞬でないわけはない。

 

なんでもない日に、思う。