広告屋の“広告嫌い”


広告の中でも、特に「検索連動型」といわれるネット広告(リスティング・リタゲ)は、

ストーカーに追っかけられているようで、うんざりする。意地でもポチッとはしない。

 

エンドユーザーのニーズにあったピンポイントな訴求が可能で、

費用対効果が高い広告ということで、一時広告予算の多くがリスティング広告に

投入されたが、このところそのリスティング広告の限界も見えてきた。

 

これまでは「商品の価値」を訴求すれば、気に入った人が資料請求したり

購入していたが、今は、その価値訴求だけの広告では反応しなくなったのではないか。

同様の広告がこれでもかと表示され、すぐさま飛びつくような行動をしなくなったのでは

と踏んでいる。中には私のように逆にそのような広告を出す広告主を

排除しようとする気持ちも働くようになったりする。

 

また最近はSNSにも広告が増えてきて、

時間帯によっては「友達」の投稿がなかなか表示されなくなったり、

また投稿した記事を広告するようしつこく催促する。残念なことになった。

 

ネットに限らず、「広告」とは広告主とユーザー(お客様)をつなぐ

一つのきっかけにしか過ぎない。

ピンポイントでリーチすることだけ考えて、その「きっかけの質」を上げる努力をしないと、

上記のような残念な結果になってしまう。

 

「広告」でいきなり買ってくれ、では押し売りと同じではないか。

リアルでも、同じ商品なら顔なじみや気に入った店員、店舗から購入しますよね!

 

ネット広告の広告主も、まずは、ユーザー(お客様)とのそのような関係性を

構築するとことから始めないと、スルーされっぱなしになりますよ。