フツーの人が、「フツーに老後まで幸せに暮らす」資本論。


私は経済学者でも哲学者でもないので、

研究や深い思索に裏打ちされた立派な理論は展開できないことを先にお断りして、

市井のおっさんが学んだり日々の暮らしの中で感じた

久坊的「資本論」をご披露させていただきます。

 

まずは、おさらいからです。

人生3大支出(費用)って、ご存知ですか?FPとかに相談すると

 ①住居費

 ②教育費

 ③老後資金

ということになり、いかにしてこの支出を押さえるか、

または資金の準備をするかがポイントとなりますが、

②の教育費に関しては、子ども本人が教育の機会を得たい

(塾に行きたい、習い事をしたい、進学をしたい等々)と希望すれば、

無理をしても希望を叶えてやりたいというのが親心なので、削減はなかなか難しい。

 

①の住居費は、持家を建設するとして大きく住宅ローンとメンテナンス費、

光熱費に分けられ(税金等は除く)、これはきちんと対策を講じれば

LCC(ライフサイクルコスト)的には予算に応じた取得は可能です。

中古住宅やマンションの購入も同様に賢く購入する方法があります。

※ご興味のある方は、住居費に関するご質問等受け付けていますよー。

 

そして今一番悩ましいのが③の老後資金です。

FP等の専門家によると、夫婦で3,000万円~1億必要(年金含む)とも言われ、

もちろん生活レベルや退職金の有無・多寡にもよりますが、

とにかく年金だけで十分な生活資金をまかなえる家庭はそう多くはないでしょう。

 

となると、足りない分は現役時代に蓄えた

預貯金や株債権等の金融資産でまかなうしかないのですが、

誰しもが定年退職時に潤沢な老後資金を持っているとは限らないし、

晩婚だとまだ子どもの教育資金が必要だという家庭もあるでしょう。

 

60歳で「定年退職」して老後は「年金」で悠々自適、

ということができたのはもう昔の話です(金融資産を持つ恵まれた人は別)。

ちなみに、「サザエさん」の波平さんはなんと54歳(フネさん48歳!!)で、

時代背景から推察すると定年はたぶん55歳でしょうから、定年の1年前の設定です。

久坊より若いことに愕然!(笑)

 

では、十分な金融資産を持たない多くの人は、絶望するしかないのでしょうか?

 

いいえ、そんなことありません!

人間、健康で生きていれば、「人的資本」という素晴らしい「資本」を持っているのです。

要は、人が働いて得られる収入=資本(資産)を

健康な限り自ら求めれば得られるということです。

定年延長・再雇用で働き続ける、再就職をする、

シニア起業をする(リスクもありますが)などして

「現役時代」を引き伸ばすと、結果「老後期間」が短縮されます。

つまり、「老後期間」が短ければ短いほど「人的資本」による収入が得られ、

「老後資金」もそんなに多くはいらない。

「カラダが資本」とは、よく言ったものですね。

 

例えば定年退職後、60歳から80歳まで働けたとしたら年収100万円あれば、

20年で2,000万円の収入が得られます。

これに年金を加算すれば、少なくともそれなりの質の生活ができるでしょう。

そうなれば、81歳からが本当の「老後」です。

 

仮に100歳まで生きたとして20年間が老後。

対して60歳で現役を引退して100歳まで生きたら40年間が老後ということになります。

当然、必要な「老後資金」の差は大きくなります。

 

さらに、夫婦共稼ぎで「人的資本」をフルに活用できたら、老後は怖いものなし!

 

眉間にしわ寄せて「老後資金」を心配するより、

健康に気を使い、体を鍛え、夫婦仲良く楽しく「生涯現役」で額に汗し、

「フツーに老後まで幸せに暮らす」人生を全うしようではありませんか!

とフツーの人の久坊は考えるワケです。