「リアルメディア」を大切にしていますか?


広告や販促、企画等のご担当者なら「トリプルメディアを最適化したマーケティング」が大事だ、ということは耳タコご承知のことだと思います。

 

「ん?トリプルメディアって、何??」な方に、一応以下簡単に解説します。

 

①ペイドメディア(有料広告:テレビ等のマス4媒体やリスティング等のweb広告)

→ お金を出せばほぼコントロールできる(考査があるが)

 

②オウンドメディア(自社メディア:自社サイト、メルマガ等)

→ 自社で管理・運営(外部委託もあり)するのでコントロールしやすい

 

③アーンドメディア(共感を得るメディア:口コミサイトやブログ、フェイスブック等のSNS)

→ 第三者とのコミュニケーションが基本なので、自社ではすべてコントロールできない

 

通常、ペイドメディアで認知を図り、オウンドメディアで理解・アクション(集客・購入)を促し、アーンドメディアで拡散・ファン化させる、という構図で設計をするんですが、実はここに大きな「落とし穴」があるんですね。

 

 +リアルメディア → これが大事!

 

と言うのも、このトリプルメディアの連携だけで「魔法の小槌(?!)」みたいな完璧なマーケティング活動が出来るのかといえば、残念ながらそんなことは無くて、要は「企業」の本気度と運用する「人」のセンスやスキルが成功するかどうかの重要なポイントなんですね。

 

もう一つ言うと、広告や販促、企画のセクションの「人」ばかりではなく、外回りの営業や接客等のお客様と直に対応するスタッフはもちろん、配達や電話の応対をする内勤のスタッフの「理解度」や「態度」もとても大切なんです。

 

つまり、顧客との接点を取り持つのが「メディア」と位置づけるなら、いわゆるトリプルメディアの他に最も影響大なのが「(人を筆頭に)自社の資産=リアルメディア」ということになるわけです。

 

リアルメディア=人(経営者・スタッフ・取引先等)×店舗(本社・事業所・ショールーム等)×社用車(社名入りの営業車・配送車等)×営業ツール・イベント等 ※優秀な取引先も自社の大切な資産ですよ!

 

だから、いくらトリプルメディアだけをうまく設計・運用・連携したつもりでも、言ってることと経営者やスタッフがやっていること=「自社の行動」がチグハグだと、「お里がバレる」というか、薄っぺらさが見透かされるんですね。

 

経営理念を「額縁」に掲げたり冊子にして唱和するだけでは、なかなか社内への理念浸透が上手くいかないのと同じです。

 

なので、広告や販促、マーケティングの予算と同じくらいかそれ以上にまず「人」に投資(お金・機会・時間)しないと、これからどんな商品・サービスもますますコモディティ化していって、企業もスタッフも消耗してしまうことになりかねません。

 

さらにIoTやロボットが世の中にどんどん進出してくると、自社の稼げる「商品」といえば、結局「人」に尽きる、ということになるんじゃないでしょうか。もちろん、自社の商品・サービスが市場から必要とされ続けていることが大前提ではありますが。

 

ということで、これからは「企業=人なり」、「売れる仕組みづくり」ばかり一所懸命こねくり回していないで、自社の(人を中心に)リアルメディアにもっともっとお金をかけて知恵を絞り、センスとスキルをどんどん磨いて永続企業を目指して参りましょう!私もお手伝いさせていただきます。(←ホントはコレを言いたかった!!)

 

 久坊レギュラー